甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「出まかせ!?」

私は正に、開いた口が塞がらない状態だった。

私に近付こうとした、という部分はむしろ嬉しい事ではあるけども…

「じゃあ、私が貞操の危機まで味わったあの決死の任務は、全くの無駄骨だったわけ?」

「決死のって、それは大袈裟だろう?」

「何、言ってくれてんのよ!? 大嫌いな人に、腰を触られたんだからね! 他にも何処を触られたことか、記憶が飛んで覚えてないけど…」

「それは許せんな。殴っておけばよかった」

「私も殴りたいわ、あなたを」

拳を握って嘘つき男ににじり寄った。

「ちょっと待った。怒らない約束だろ、裕子ちゃん?」

と言いながら後ずさる征一さん。
どうでもいいけどこの人、激しくキャラ変わってない?
私もかな?
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