甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
私はいま、大好きな人の胸に、優しく包まれている…

暖かくて、気持ちいい。ずっとこうしていたい…

「ああ、俺がスーパーマンだったらなあ」

「どうして?」

「彼はロイスの記憶を一瞬で消したんだ」

それ、私も知ってる。映画、観たから。

「どうやって?」

私は禁断の上目遣いで、征一さんを見つめた。

「こうやって…」

征一さんの顔がスーッと近付いてきて、私はゆっくり目を閉じた。
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