甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
彼とベットで…
シャワーを浴びたら本当にさっぱりした。

脱衣所には、白いトレーナーがきちんと畳まれて置いてあった。
それを見ると前回のお泊りを思い出す。次回はパジャマを忘れないようにしなくちゃ。

ん? 次回ってあるのかな?
あるよね? あっていいんだよね?

ドライヤーを借りて髪を念入りに乾かした。おろそかにすると、明日の朝が大変だからね。

リビングに征一さんはいなかった。ダイニングにもいなかったから、寝室かな?

寝室に行くと、征一さんはベットに横になり、テレビを観ていた。

「やあ、お帰り。長かったな」

「ごめんなさい。髪を乾かしてたら時間掛かっちゃって」

「そっか。長い髪は大変だな。冷蔵庫にビールあるぞ」

「要らない」

「どうして? ああ、赤ワインは生憎、切らしておりまして…」

「意地悪!」

私が前に赤ワインで酔い潰れたのを皮肉られた。

「眠くなっちゃうから」

「………」

変な事言っちゃったかしら、私。

「裕子はエッチだなあ」

「え? 違う」

うわ。墓穴掘っちゃった?
恥ずかしい…
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