甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
その日のお昼休み。

今日も恵美ちゃんと外食。和食屋さんで恵美ちゃんは親子丼、私は鶏肉は苦手なので玉子丼を食べている。

この間まで恵美ちゃんは麺類にはまっていたが、飽きて今はどんぶり物にはまっているらしい。

「裕子、夕べはあれから何かあったの?」

「あったよ、色々と。あのね…」

私は昨夜から今朝までの事を、全部恵美ちゃんに話した。

恵美ちゃんは怒ったり、笑ったり、時々首を傾げたりして、私の話を真剣に聞いてくれた。

「本当に色々あったね! もうお昼休み終わっちゃうし、続きは夜しない?」

「うん、いいよ」

「私はそれまでに、神崎さんの不可解な言動について、よく考えておくからね」

「え? あ…うん」

正直なところ、私には征一さんの言動のどこが不可解なのか、分からなかった。

ただ、何度か違和感を感じた気はしたけど…
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