甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
征一さんがお風呂から上がって来た。
今度も上半身は裸。恥ずかしいけど、前回よりは正視出来た。

前は匠より筋肉質かな、ぐらいな印象だったけど、よく見ると匠なんか比べようもなく立派な体をしている。匠には悪いけど。

うっすらと日焼けした張りのある肌。
広い肩幅からウェストにかけて、キュウッと絞まった見事な逆三角形。
胸とお腹の筋肉がはっきりと見える。
ダビデ像から脂肪を取ったようなイメージ?

「征一さんはスポーツしてるの?」

「今はあまり、だけど学生の時は水泳やってた」

「水泳かあ。何の選手?」

「フリーとバッタ」

「………?」

「クロールとバタフライだよ」

「すごいね!」

実はよく分からないんだけど。

「そうか? 今でも時々は泳ぎに行くんだ。今度、裕子も行くか?」

「ううん。私は泳げないから…」

「教えてやるよ、手取り、足取りな」

と言って征一さんはニタっとした。

「エッチ!」
< 171 / 239 >

この作品をシェア

pagetop