甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
翌朝。

会社の前には、大勢の報道関係者が詰め掛けていた。

この会社もマスコミ関連なので、そういった光景自体は珍しくもないが、その矛先が私達社員に向いている状況には、みな慣れていないだろう。

捕まって、マイクを向けられている人もいる。
私は他の大多数の人々と同様、そうならないように、足早に横をすり抜けた。

もし私が経理の人間と知られたら、どうなる事か。想像するのもおぞましい…
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