甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「あ、雄介さん」

『水野君…?』

「おまえら、なに勝手な事してんだよ!」

「すみません、つい…」

「おまえらはエロゲーばっかして、本物の女に触った事ねえんだろ?」

「実は、そうなんだ。へへへ」

「待ってろ。おれが可愛がった後、好きにさせてやるから」

「水野君、こんな事しちゃダメだよ。罪が重くなるだけだよ」

「うるせえ! おれはどうせ終わりだ。だったらその前にあんたと神崎に仕返ししてやる」

「どうして、私なの?」

「惚けるんじゃねえ!
あんたが神崎の女って事は分かってるんだ。おれ達の事を嗅ぎ回ってたんだろ?」

「どうして、それを…?」

「内部監査室の女をたらし込んで、神崎を探らせたんだよ。殆ど役に立たなかったけどな」

「明美ちゃん…?」

「良く分かったな、裕子先輩。
あいつの唯一の手柄は、あんただ」

「私?」

「あんたらは会社じゃ一切、接触しねえのな?
慎重なこった。しかし神崎は総務の松野とは接触してた。孤立した神崎にしては珍しい。

しかし松野には彼氏がいる。となると、親友のあんたと神崎の橋渡し、と考えるのが自然だろ?」
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