甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「え? 征一さん?」

「神崎! クソ!」

水野君がポケットから何かを出し、カチッと音がしてキラッと何かが光る。と同時に私の髪の毛をガシッと掴んだ。

征一さんは何か黒い物をビシュッと投げ、次の瞬間には猛然とダッシュした。

水野君の頭にゴツンと何かが当たり、よろけたところに征一さんがドンと体当たりし、水野君の体は壁まで吹っ飛んだ。

すぐさま征一さんは、逃げようとする丸顔男と黒縁眼鏡男の襟首を掴み、『蹴ったのはどっちだ?』と私に聞いたので、『黒縁眼鏡男!』と叫んだら、ニヤッと笑い、黒縁眼鏡男を蹴り上げた。痛そう…

丸顔男の方は壁に突き飛ばされて、そっちも痛そう…。
二人とも気絶したようで、動かなくなった。
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