甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「なんだ、それは?」

「えへへ」

笑ってごまかそっと。背中から変な汗が流れた。

「まあいい。単刀直入に要件を言う」

「………」

「俺の仕事を手伝ってもらう」

「はい?」

「俺の仕事がどんなものかも知ってるんだろ?」

「えっと…はい」

「今回のターゲットは…」

「ストップ!」

「なんだ?」

「それを言いますか?」


「言う」

「それを聞いたら私はどうなりますか?」

「拒否権がなくなる」

「じゃあ、言わないでください」

「経理部長の青島だ」

「へ?」

「今回の俺達のターゲットは、青島部長。容疑は横領だ」

「うそ〜!」
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