甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
振り返れば、そこにいるのは『ターゲット』の青島経理部長!

いつもなら強い香水の臭いで気づくのに…

ということは、私の右肩をむずっと掴んだのは青島部長?
最悪だあ。気持ち悪い…

「だいぶ疲れてるようだね?」

「いえ、あの、ちょっと考え事をしてしまいまして…」

慌てて立ち上がり、しどろもどろに言い訳する私。まさか仕事中に寝てました、なんて言えないしね。

「そうなのかい? ま、あまり根を詰めず、たまには息抜きも必要だよ」

「はあ」

「そう言えば、ちょっと洒落た店を見つけたんだよ。中華なんだがね、君は中華は好きかね?」

ああ、またお誘いなわけね。
でもこれって、任務遂行のチャンスよね!
嬉しくはないけど…
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