甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
ピンポン♪

「お、来たかな? ちょっと失礼するよ」

玄関のドアが閉まる音がして話し声が聞こえる。誰か来たみたい。

「悪かったな、わざわざ届けてもらって」

「征ちゃん。出掛けるついでだからいいんだけどさ、彼女に頼む事じゃないよね?」

『征ちゃん』?

『彼女』?

私がキョトンとしていると、突然女の子が現れた。

二十歳くらいだろうか。
髪の毛を横でクルクルと巻いて、小顔で目鼻立ちがクッキリした可愛い子。

ショートパンツから惜し気もなく伸びるピチピチの脚が眩しい。

若いなあ。

でも私を見る目は冷たくて、上から下へと舐めるような視線が走り、ふっと笑った気がする。

みじめだ…
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