甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「征ちゃん、紹介してくれる?」

「おお。コイツは従兄妹の香織」

「従兄妹、兼彼女でしょ!」

「悪ふざけはよせよ。こっちは………」

「同じ会社の西野です。よろしくね」

ペコンと頭を下げたら、香織という子も頭をペコンとした。
悪い子じゃなさそう。

「はい、これ」

香織ちゃんは持ってた紙袋を私に差し出した。

「香織のブラウスとジーパンを持って来てもらったんだ。サイズが合いそうだから」

確かに私と香織ちゃんの背格好はよく似ている。

「あと、アレも言われた通り買ったから」

『アレ』?

私は紙袋の中を覗き、すぐにパッと閉じた。
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