甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「木曜の帰りなんだけど…」

「イタリアンでご飯食べた晩よね?」

「そう。家の前に格好いい車が停まってたの」

「うん、うん」

「乗ってたのはなんと、神崎さんだったの」

「え〜!? あの『ミスター内部監査』?」

「そう」

「裕子の住所を調べたって事よね? さすがと言うかなんと言うか…。で?」

「無理矢理、車に乗せられて…」

「拉致?」

「ううん。車の中で話そうって」

「何話したの?」

ここが問題なのよね…

「えっとね…要するに…付き合う事になったの」

これでいいのかな…

「え〜!? 告られたんだ?」

「そうじゃないんだけど…」

「だって、向こうから付き合おうって言われたんでしょ?」

「そうだけど…」

「それを一般に『告白』と言うのよ」

「じゃあ、そうかも」

神崎さん、ごめんなさい!
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