甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
お昼休みが終わって自分の席に戻った。走って来たので息が切れる。

恵美ちゃんと話し込んだため、危うく時間をオーバーするところだった。

いつものようにパソコンのマウスをちょこっと動かす。

『あら?』

いつもならマウスを動かすと、真っ黒なパソコンの画面がパッと元に戻るのに、今は黒いまま。

マウスを乱暴に動かしたり、キーボードをカチャカチャ叩いてみても、パソコンはうんともすんとも言わない。

「なんで? どうしたらいいの?」

パソコンが使えないと仕事が出来ないので、私は目の前が真っ暗になった。

機械音痴の私には為すすべもなく、途方に暮れていた。

「裕子先輩、どうしたんすか?」
< 80 / 239 >

この作品をシェア

pagetop