[君の秘密]
君が
放課後、資料室にむかおうと
俺は廊下を歩いていた
放課後の為、廊下は静まり返り
少しひんやりした空気が流れていた
ガラッ‥。
資料室のドアを開けると
もうそこには君がいた
君はその長くて綺麗なゆびで
ノートのページをめくっていた
[あ、高橋くん、
先生、まだこないんだよね]
[‥あ、そうなんだ‥]
そう言うと君は隣にある
きっと俺が座らされるであろうパイプ椅子を
机から引き出し俺が座るスペースを
作ってくれた
[‥ありがと]
[いいよ]
ああ、まただ
君はどうしていつも
そんな事で俺に笑顔をむけるんだ
君は、優しすぎる