[君の秘密]
ここに入ってから何分たったんだろうか
資料室は静かで
時計の秒針の音が妙に大きく聞こえる
たまに聞こえる君がノートをめくる音
俺はその音がするたびに
君に視線をむけていた
君がページをめくり
しっかり書き込まれているであろうノートを
目でおいながら読んでいる
その瞳につけられている長い睫毛
瞬きするだけで音が聞こえてきそうだ
瞬間、君は俺の視線に気づいたのか
[?なに‥?]
ドクン。