[君の秘密]
[まぁ‥‥確かに白石には他の生徒とは違う雰囲気あるよなー、なんつーかその辺の露出してるような女よりか‥‥‥‥‥‥‥‥‥まぁ、話さなきゃ意味ねーだろ!]
[なんだよそれー!アドバイスになってねーよ!]
[恋愛にアドバイスなんてあるか!重要なのは気持ちだ、気持ち!]
あいつが君の事を語っていた時
なにか言うのを躊躇ったのを俺は気づいた
きっと、[綺麗だ]
そう言いたかったんだろう
あいつと君のその現場をみた時
俺は君を綺麗だと思ったから
[じゃー俺はどうすりゃいいんだよー‥]
直人が長机にもたれかかった
あいつは、無表情で、教官席に座り
3秒ほどうつむいた後
顔だけ外へむけていた
俺は座っていた椅子から立ち上がり
あいつの方へ歩いた
[ごっちゃん、なにみてんの?]
俺はあいつに言った
[‥え、なんも見てねーよ?]
そう言うとすぐさま教官席から立ち上がり
直人の方へむかった
[直人さ、その恋を成就させたいならさ、まずは相手を知らなきゃな]
[‥知るっつったって、相手は白石麻耶だよ、俺話しかける事も出来ねー‥]
[直人らしくねーなぁ‥なんでもいいから話してみろ!]
[俺まじで惚れてんだよ‥近づいちゃいけない気がすんの‥]