[君の秘密]
そう遠い目をして
あいつは話始めた
[なんつーかさ…俺も、情けないんだけど、あんなちっこくて抱きしめたら壊れちまいそうな17の女に心臓捕まれっぱなしなんだよね…。あいつの笑った顔とかいつも涼しげな顔とか妙に色気を感じる手の動きとかただ歩いてるだけなのに、見つめてる奴の魂吸い取っちまうくらい綺麗に見えるだろ…そんな奴が、俺の名前呼んで他の奴に見せてない表情みせんだよ。……あいつに逢う度に、どんどんどんどん深みにハマッてって…俺自身が、抜け出せなくなってる…それで気づいたら、もうそろそろ1年だ…簡単に手放せてたら俺だってもうやめてるよ…でも、手放せない。あいつの事思ったら、あいつの将来とか世間体とか考えたら、一緒にいない方がいいのはとっくの承知だ…でも…、ごめんな、俺が、俺自身があいつを…麻耶を失いたくない…。]
…そんな、悲しそうな
切なそうな顔でみんなよ
あいつの想いが痛いくらいに伝わってきた
俺はなにも言えなかった
今目の前にいる男は
真剣に君の事を想っている事がわかったから
[…どうして…そういう事になったんですか]
俺は別にそれに肖りたいとか
そんな想いはなかったが、
ふと聞いてしまった
[…ん、どうして…俺のせい、かな…]
あいつは申し訳なさそうに答えた
あいつは話始めた
[なんつーかさ…俺も、情けないんだけど、あんなちっこくて抱きしめたら壊れちまいそうな17の女に心臓捕まれっぱなしなんだよね…。あいつの笑った顔とかいつも涼しげな顔とか妙に色気を感じる手の動きとかただ歩いてるだけなのに、見つめてる奴の魂吸い取っちまうくらい綺麗に見えるだろ…そんな奴が、俺の名前呼んで他の奴に見せてない表情みせんだよ。……あいつに逢う度に、どんどんどんどん深みにハマッてって…俺自身が、抜け出せなくなってる…それで気づいたら、もうそろそろ1年だ…簡単に手放せてたら俺だってもうやめてるよ…でも、手放せない。あいつの事思ったら、あいつの将来とか世間体とか考えたら、一緒にいない方がいいのはとっくの承知だ…でも…、ごめんな、俺が、俺自身があいつを…麻耶を失いたくない…。]
…そんな、悲しそうな
切なそうな顔でみんなよ
あいつの想いが痛いくらいに伝わってきた
俺はなにも言えなかった
今目の前にいる男は
真剣に君の事を想っている事がわかったから
[…どうして…そういう事になったんですか]
俺は別にそれに肖りたいとか
そんな想いはなかったが、
ふと聞いてしまった
[…ん、どうして…俺のせい、かな…]
あいつは申し訳なさそうに答えた