[君の秘密]
[ほら、あいつさ、世界史のテスト
いつも1位だろ?]

[…はぁ]

[それでさ、この前みたいに
1、2位の生徒資料室に呼ぶじゃん]

[…うん]

[あいつが一番最初に
この資料室に来た時…にさ…]

[…?!あんたまさか…?!]

[…ばっ!ちげーよ!!
なんもしてねー!!!…と言いたいけど…]

[…?!…何したんだよ]

俺は睨みをきかせ言った


[…資料室に入ってきた瞬間にさ、おもわず…見とれたっつーか…もう目、はなせなくなってた…]

[………。]

照れくさそうにいうその様は
少しばかり俺をイラッとさせたが、


その気持ちはよくわかった


君を初めて見た時の
俺とまったく一緒だったから



[…で、テストが終わる度にあいつがこの資料室に来て…何度目かの時に…、2位の奴が欠席で来なくて…いつも通り授業プラン話し合ってたら…




-あ…嫌な予感…-




[…気づいたら、抱きしめてた…]
< 63 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop