[君の秘密]
ただ…











ドンッ…












廊下に響き渡る鈍い音


そこには、君と
2年の校章を付けた長身の男






[先輩、なんでそんなに嫌がるんですか
お願いですから、こっち向いてくださいよ]




言葉とは裏腹に
その男は壁に君を押し当て
君を上から見下ろして
威圧するかのように
君の顔をのぞき込もうとしている





君は下をむくでもなく、
ただまっすぐと
男との身長差のせいか
男の胸部を目の前にしていた




[先輩、この学校の奴と付き合ってるわけじゃないんですよね?だったら…携帯の番号くらい教えてくださいよ]





長身の男の指が
君の顎に触れそうになった時





[…おい]




君は振り向いて言う








































[…せん…せい。]
< 65 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop