[君の秘密]
[うわっ…ごっちゃ~ん
恥ずかしいとこ見られちまった]


長身の男は君を囲むのをやめて
あいつにあどけて見せた



[校内で女口説いてんじゃねー。
それに、予鈴なったろ。]



あいつはそう言いながら
持っていた出席簿で
長身の男の頭をこずいた













[お前らも、早く教室いけ。
俺は次のクラスこいつん所だから]


そう言いながら長身の男を
誘導するかのように
あいつは歩いていった




すると、君は
その時初めて俺に気づいたのか
俺に視線をむけた

[…あ、はい。]

君はそう答えて

[いこっか]

俺に言った

[…うん]

俺はぎこちなく答えた






君と廊下を歩く
ただそれだけで
俺は緊張していた




[…大丈夫?]

俺は君に聞いていた

[え…?]

[や…あの、さっきの2年…]

[あ…うん、平気だよ]

君は笑って答えた
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