[君の秘密]
[‥なんか、されたの?]
俺は恐る恐る聞いてみた
[‥え?]
君はごまかそうとでもしているのか
問いに問いで答える
[‥や、そのあざみたいなの‥
さっきの奴にやられたのかと思って]
[あ‥ち、違うよ。
塩島くんは関係ないよ]
あの2年は塩島というらしい
君が名前を知っているという事は
なんらかの繋がりがあるのだろうか
[‥なら、いいけど‥]
俺は君に言った
[あ、ありがとうね‥]
君の声とその瞳が
俺に、今むけられて
まっすぐに見つめられている
俺は気を失いそうなくらいに
君の瞳から目がそらせない