[君の秘密]
君がそこまで気高いのなら
俺はもうなにも言わない

ただ、ただ‥

君が傷つくのは、見たくないんだ

























君は俺の目をまっすぐに見て
こう言った

[もう大丈夫だから、ありがとね]













君の小さな顔からみえる
黒くて大きな瞳を少し細めて
そのピンク色の唇が
口角をあげて微笑んだ













あぁ、やっぱり君は
誰かのものでも誰かのものでなくても
その優しさに満ちた笑顔をみれば
誰だって君が欲しくなる














欲しくて欲しくて
どうしようもなくなった結果が
塩島のようになる












きっと君はまた、
こんな想いをするのだろう













君がそこまで気高いのなら
俺は君を見守っていよう
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