君は、ホスト。
「ねぇ…?寒くないの?」
この雪の中…こんなところで転がって寒くないわけがない…。
「さみぃ…。」
「早く帰りなよ。」
寒いなら早く帰ればいいのに…。
何してんだか…。
「帰る家…ねぇもん。」
え…。
ぢゃあ…。
「ウチ来る?こんなとこで凍死されても困るし…。」
何も考えてなかった。
アタシはホストが嫌い。
なのに何で…ホストを家に呼んだりしたんだろ…?
違う…。
ホストを…サクヤを…どうしても放っていけなかったんだ…。
少し…ほんの少しだけ…アタシと似てる気がしたから…。
「行く…。」