‡幼なじみ‡


元気になった私は、自分の家に戻る事にした。

いつまでも、おばあちゃんにお世話になるわけにもいかないし、お父さんを1人にしておくのも可哀想だ。

取り敢えず、自宅から一番近い高校の編入試験を受けた。
かなりレベルの高い進学校なので、無理だと諦めていたけど奇跡的に合格した。

転校初日、職員室で担任の先生と自分のクラスになる2ーAの事を簡単に紹介された。
私は、元々こちらが地元という事もあったので、先生が出席簿を見せてくれて、誰か知り合いはいるか?と聞いてきた。


中学の時の友達とは、音信不通で会っていない。
だから、知り合いなんていなくてもいいと思っていた。


そんな時に、目に飛び込んできた、桜姫野の名前。もしかしたら…有った!!葉山莉紅の名前も。


2人は、同じ高校にいた。
しかも、クラスまで一緒。




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