‡幼なじみ‡


私は、薄れつつあった莉紅への想いが一気に戻ってきた。


また、会えると思うと胸が高鳴った。


私は、先生に葉山莉紅を知り合いだと伝えた。


向こうは、忘れているかもしれない。


それなら、思い出してもらう。


セフレでもいい。
また、莉紅に近づきたい。

1年半の時間が、嘘のように中1の頃の気持ちが戻ってきた。


早く、高校生になった莉紅の姿が見たい。


私も、おしゃれに目覚め、化粧も髪型も決めてきた。


これでも、前の高校ではモテてた方だ。



莉紅に会える…その、嬉しさで桜姫野の存在を忘れていた。



自分のクラスになる2ーAの前まで来た。
先生が教室に入って行く後に続いて、私も入った。


先生に、自己紹介をするように言われ、教室全体を見渡す。


莉紅が居た!!
少し大人びて、たくましくなった莉紅。見とれてしまう。


無理やり視線を動かすと…!!!!!
天使?
中学の頃より、更に綺麗になっている桜姫野がこちらを見て微笑んでいた。




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