‡幼なじみ‡


「ちょっと待って!!葉山が辛い?ふざけないで!!姫野は、きっと受け止めたわよ!!葉山の事が好きだったのよ、ずっと!!気持ちを分かっていながら逃げたのは葉山じゃない!!ぶつかれば良かったのよ。姫野を信じて。そうすれば、こんな事にはならなかったはずだわ!!今、姫野がどんな思いでいると思ってるの?作り笑いを浮かべて、無理に明るく振る舞ってる姿、見てられない…。」


「由希…。」


「由希ちゃん、男にしか分からない事があんだよ。男は気持ちが暴走する時がある。その時は、どんなに優しくしようとしても止められねぇ。好きな相手だからこそ、傷つけちまう時もあるんだ。言い訳に聞こえるかもしれないけどな。なぁ?光貴。由希ちゃん、身に覚えねぇか?」

「/////!長野先輩!!」


「ハハハ〜あるだろ?」



「姫野ちゃんは、純粋過ぎるのよね。素直で穢れを知らない天使みたい。仲良くさせてもらって良く分かったわ。踏み入れてはいけない聖域みたいに思うんじゃないかしら?だから、葉山君は逃げたんじゃなく、待ってたのよ。姫野ちゃんが聖域から出てくるのを。」


「そうですね…。」




「さて、これからどうするかだな?」







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