‡幼なじみ‡


「桐原さん、あなたが葉山君を好きな気持ちは、誰にも止められないわ。だから、その逆も同じなの。あなたの気持ちを押し付けても葉山君の気持ちを変える事は出来ないわ。」


「そうだな。酷なようだが、今のあんたじゃ一生掛かっても無理だな。」


「秋人。」


「ワリィな、俺も部外者の1人だがバスケ部のキャプテンとして、大事な部員とマネージャーを守る責任があるんだわ。ちょっと、口出させてもらうぜ。
今、麗香が言ったことは間違ってねぇ。けどな、全く気持ちが変わらないってことも無いだろ人間ってよ。今すぐ、嫌いなものを好きになれ…ってのは無理だが少しずつ、相手の良さを知っていくうちに徐々に好きになる場合だってあるだろ?お前、本当に葉山が好きなら出直してこい!今度は、正々堂々と勝負しろ。」




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