‡幼なじみ‡



やだ。
なんだか、久々に莉紅と2人きりになって緊張してきちゃった。
どうしよう!?
何、話せばいいの〜。


「姫野、呆れただろ。俺の事。」


「えっ!?何で?」


「さっき、話が出ただろ。中3の時の事。」


「あ、うん。……何となく、分かってたから、私。て言うか、その頃の莉紅の友達が部活中にしゃべってるのが聞こえてきて、知ったんだけどね。」


「そうか…。それで姫野はどう思ったわけ?軽蔑しただろ?」


「……ショック、だった…。」

「ハハ、そうだよな。幼なじみが女遊びに狂ってたら引くよな。」


「違う!!そうじゃない!!」

「姫野?」


「悲しかったの。」


「悲しい?何で?」


「だって…。ーーーーーーーーーーーーーーー」

「姫野、話てくれ。」


「…莉紅。」





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