‡幼なじみ‡
「大丈夫だよ。大事な話は、とっくに終わってるから。先輩達、莉紅と姫野ちゃんを待ってるんだよ。」
「えっ、そうなの?」
「うん。」
「姫野、ほら。」
莉紅に手を引かれ、部室に入る。
「先輩、失礼します。」
「おっ。やっと来たか。」
「長野先輩、鈴原先輩、色々と迷惑掛けてすみませんでした。」
「フッ。何だよ。らしくねぇな。莉紅、そんな事言うなよ。迷惑なんか掛けられた覚えはねぇよ。お前が、過去に囚われてバカな決断をしてたら、迷惑だったけどな。そうじゃねぇみてぇだし?」ニヤリ
長野先輩は、視線を私と莉紅の繋がれている手に移した。
はっ!すっかり手を繋いでいたことを忘れていた私。恥ずかしくなって、手を離そうとしたら、逆にギュッと力強く握られてしまった。
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「先輩達こそ、上手くいったみたいっすね。」
「///あ?あぁ、まぁな。」