‡幼なじみ‡


あの後、自主トレをきっちりやって帰宅した。


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「ただいま♪」

「あら?ご機嫌ね、姫野。何か良いことでもあったのね?」

「ふぇ!?べ、別に、いつもと変わらないよ。」


「母さんを誤魔化せると思ってるの?最近、姫野元気がなかったでしょう?心配してたのよ。莉紅君と仲直りしたのね?」


「な、仲直り?なんで?」

「ん?莉紅君と学校一緒に行ってなかったでしょう?帰りも別だったし。莉沙さんも心配してたわ。」(莉沙→莉紅の母です)


「莉沙さんが、心配?」
「そう。中3の頃に一度、莉紅君の様子がおかしい時があったでしょ?最近の莉紅君が、その頃の様子と同じでイライラしてたみたいなの。フフフ…昔から、あなたと莉紅君は喧嘩すると、元気がなくなって機嫌が悪くなるのよね。でも、すぐに仲直りするから喧嘩してたのが嘘みたいに元気になって、2人で仲良く遊んでた。だから、あなたが元気になったって事は、莉紅君と仲直りしたんだと思ったのよ。」


「そうだったっけ?」


「フフフ…、とぼけないの。さぁ、ご飯たべましょうか。今日は姫野の好きなロールキャベツよ♪」


「やった!嬉しい♪」





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