‡幼なじみ‡


「タコ」

「ふぇ!?」

「タコ」

「タコ?」


「プッ。何、赤面してんの姫野。」


「ふぇ!?べっ別に赤面してないし!」

あっ!ヤバッ。
今の言い方、可愛くない。『作戦』が。


「クックッ!実際、顔赤くして言っても説得力ねぇし。しかも、さっきから落ち着きねぇ。」

「っ…。そんなことないもん、落ち着いてるし。」


こうなったら、作戦を実行するべく莉紅の目をじっと見つめてみた…。

ボムッ!!
5秒で爆死。
慌てて、目を逸らした私。
ドキドキ…。

ダメだ。心臓もたないよ。どうしよう。


長年、一緒に過ごしてきても、莉紅の整い過ぎてる顔と、吸い込まれそうな瞳は見慣れることなんて出来ない!!

目をじっと見て話しするなんて、一生ムリ〜!!
由希〜助けて〜!


「姫野、何?ひとりの世界に入ってんの?」


「ふぇ!?///イヤ、あの、その、えっと…。(汗)」


「ぷっ…アハハ…!!ゆでダコ。」


なっ何ですとぉタコの次は、ゆでダコですか。

何ですか?
更にパワーアップしたってことですか。


もう、何とでも呼んでくれ!!



< 27 / 165 >

この作品をシェア

pagetop