‡幼なじみ‡
「ハハハ、せっかくですが遠慮しときます。2年近くブランクがあるんで、もうムリですよ。」
「イヤイヤ、今からやれば、3年のインターハイには間に合うだろ。考えてみてくれ、葉山。」
「先生、そんなこと言っちゃ他の部員が黙ってないでしょ。2年の中途半端な時期に入部なんて。」
「いや、そんな事ないぞ!!皆、お前とプレーしたくてウズウズしてるんだ。なぁ!!皆!!」
「おぅ!!葉山、一緒にやろうぜ!!」
「先輩のプレー、また見たいです。」
「莉紅、頼むよ。入って来いよ。」
3年、1年、最後は光貴君達、2年が莉紅に声を掛けて来た。
そうだよね。
莉紅ほどの、プレーヤーはなかなか居ないもん。
ほんと、またバスケやればいいのに。
「姫野ちゃん、莉紅にバスケやるように言ってくれない?」
急に、光貴君に話を振られた。
「ふぇ!?わ、私?」
「うん。姫野ちゃんの頼みならやってくれると思うんだ。」ニコッ。