‡幼なじみ‡


ニコッって///。
そんな笑顔で言われても。光貴君、爽やかだなぁ。
さすが、由希の彼氏だ。
なんてボケてる場合じゃない。


「あの…私が言っても「いや!!姫野ちゃんが言ってくれれば、きっと大丈夫!!」

「頼むよ。」 「お願い!姫野ちゃん。」

私の回りに、部員達が集まって来て、囲まれてしまった。

「いえ、あの…本当に、私が言っても、決めるのは莉紅だし、本人に言った方がいいかと。」


「おい!!」
黒いオーラを纏った莉紅が、皆を掻き分けて来て私の腕をつかみ、自分の後ろに引っ張った。


「うゎー!?ちょっと莉紅?」

「何だよ葉山。姫野ちゃんを一人占めすんな。」
「そうですよ!!葉山先輩、こんなチャンス滅多にないんですから。姫野先輩、ほんと綺麗で可愛いですね。」

「チッ!」
何で舌打ち?


「ちょっと莉紅?何なの?」

「何でもねえ。帰るぞ。」

「えっ?」


「はいはい。葉山、待ってよ。姫野はわたしがつかまえておくから、もう少し、光貴達の話し聞いてあげて。」

「……。」







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