‡幼なじみ‡
「じゃあ何なのよ!」
「お前さ今日、バスケ観に行って分かんなかったの?一色も言ってただろうが、お前を狙ってる奴らがいるって。」
「う、うん。でも、だからなんなの?」
「鈍い奴だな。お前がマネージャーやってたら男共が騒いで練習にならねぇだろうが。」
「…。それを言うなら。私なんかより、莉紅の方が騒がれるでしょ!」
「俺は男だから、女に囲まれてもどってことねぇ。お前、男に囲まれて自分で対処出来んの?男の力なめんなよ。女なんか、どうにでもできんだ。」
「そんな変なこと考えてんの莉紅だけだよ。それに、わたしなんかより由希の方が綺麗だもん。」
「バカ。だから尚更だろうが、バスケ部の奴ら言ってたろ、お前と一色は校内でダントツ人気あるんだよ!分かってねぇのお前だけ。俺がどんだけ苦労してると思ってんだよ。」
「えっ、苦労?。」
「チッ。何でもねぇ。」