‡幼なじみ‡


資料を持って、急いで体育館へ向かおうと走り出した時、突然数人の女子に囲まれた。

「きゃっ。びっくりした!!」
「ちょっと、話があるのついてきて。」

「えっ?今ですか。無理です。先生に頼まれてるんで急いで行かなきゃ。」

「そんな事、私達には関係ないわよ!!」

両腕を2人に掴まれ、引きずられるように空き教室に連れ込まれた。

「ちょっと!離してよ!!」

「うるさいわね!!生意気な口利きいてられるのも今のうちよ!」


ドンッ!!!!!
突き飛ばされ、床に倒された。

「痛っ。もう!なんなのよ!!」

「あんた男に色目使ってんじゃないわよ。ちょっと可愛いからって、いい気になって男は全員、自分の物だとでも思ってんでしょ!!」
「はっ?そんな事、思ってるわけ無いでしょ!!色目なんか使ってないわよ!!」

ドスッ!! 「痛っ…」


「だったら何で、男バスの皆にチヤホヤされてんのよ。あんたに手出したら許さないとか言ってるじゃない。あんた何様なのよ!!」


バシッ!!ドカッ!!
背中とか太股とか普段、目につかない所を蹴られた。

「っ……。」

「マネージャー辞めなきゃ、何度でもやってやるから!!」
捨て台詞を言って出ていった。





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