‡幼なじみ‡


「お願い。明日、1日だけ待って!私、自分でなんとかしたいの。」

「お前、いい加減にしろよ。そんな痣見て、待てる訳ねぇだろ。痣、腕だけじゃねぇよな?今すぐ、身体検査されてぇか?」


「嫌だよ!!バカ!変態!!」

「じゃあ、一色に確認させる。」

「ダメ!!由希には言わないで!!絶対に!心配掛けたくないの。」


「姫野、お前勘違いしてる。」

「えっ?」

「黙ってる事で心配しないでいてくれてると思ってんのか?大事な奴に、親友だと思ってる奴に相談されねぇのが、どんだけ辛いかお前に分かるか?」


「莉紅?」

「ここんとこ、お前の様子がおかしい事に気づいてないと思ってたのか?」

「……。」

「俺も一色も光貴も、お前が話してくれんの待ってんだよ。」


ヒクッヒクッ…。由希、光貴君…ごめんね。


「莉紅、ごめんなさい。」

「謝るくらいなら、話せ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。



< 64 / 165 >

この作品をシェア

pagetop