‡幼なじみ‡
「お願い。明日、1日だけ待って!私、自分でなんとかしたいの。」
「お前、いい加減にしろよ。そんな痣見て、待てる訳ねぇだろ。痣、腕だけじゃねぇよな?今すぐ、身体検査されてぇか?」
「嫌だよ!!バカ!変態!!」
「じゃあ、一色に確認させる。」
「ダメ!!由希には言わないで!!絶対に!心配掛けたくないの。」
「姫野、お前勘違いしてる。」
「えっ?」
「黙ってる事で心配しないでいてくれてると思ってんのか?大事な奴に、親友だと思ってる奴に相談されねぇのが、どんだけ辛いかお前に分かるか?」
「莉紅?」
「ここんとこ、お前の様子がおかしい事に気づいてないと思ってたのか?」
「……。」
「俺も一色も光貴も、お前が話してくれんの待ってんだよ。」
ヒクッヒクッ…。由希、光貴君…ごめんね。
「莉紅、ごめんなさい。」
「謝るくらいなら、話せ。」
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