‡幼なじみ‡
「葉、山…。姫野ちゃんの背中、どうしたんだ!!スゲェ痣だぞ!!」
「えぇ。…鈴原先輩、説明してもらえますかね?なぜ、こんな事したのか。」
「!!!!!まさか!?麗香がやったってのか!!冗談だろ。」
「長野先輩、冗談でこんな痣、できませんよ。鈴原先輩、早く説明してくださいよ。」
「莉紅…「姫野は黙ってろ。」突き放すような言葉とは、裏腹に私の頭を撫でる手は、すごく優しい。
安心する。
その様子を見てた麗香先輩が、顔を歪ませて睨んで来た。
「フンッ、王子に守られるお姫様ってわけ?ムカつく。その女が、憎たらしかったのよ。あんた、どんだけの女子、敵にまわしてるか分かってないでしょ。ちょっと微笑めば男は、あんたに靡く。彼氏持ちの子も好きな男がいる子も、皆あんたのせいで、うまくいかなくなるのよ。目障りなの!!」
「だからって、姫野を殴っていい理由にはならねぇだろうが!!そんな事して、好きな男が振り向くとでも思ってんの?まったくの逆効果だわ…
ねぇ?長野先輩。」
長野先輩が、茫然としてる。
「まさか、お前…。」