‡幼なじみ‡


俺も、案外単純な奴だったんだと気づく。


『姫野が寂しがってる』

その一言で、こんなにも心が満たされるなんて。


自分で自分を笑い飛ばした。


やっぱり俺は、姫野以外考えられない。
姫野の代わりは、誰にも出来ない。


もう二度と、自分自身を裏切らない。

姫野の側を離れない。

姫野が、俺を拒絶しない限り、ずっと一緒にいる。


そして…。
姫野が、俺を1人の男として求めてくれるまで、幼なじみとして姫野を守る。




そう誓ったんだ。



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