‡幼なじみ‡


「莉紅君、私のこと覚えてる?」


ザワザワザワ…。
クラスの皆が、ざわつき始めた。
女子は、あからさまに桐原さんを睨みつけて、コソコソ話している。


「おい、莉紅どういう知り合いなんだよ?お前ばっかり、ズリィよ。姫野ちゃんに綾乃ちゃん、可愛い子独り占めかよ!!」


「……。別に、たいした知り合いじゃねぇよ。」
不機嫌?違う。ひどく困惑したような…?今まで、見たことの無い表情…。

「静かにしろー!じゃあ桐原、葉山の隣の席に座れ。」

「はい。ーーー莉紅君、よろしくね。」ニコッ

「……あぁ。」


「SHR終わりだ。しっかり、勉強しろー。」



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