‡幼なじみ‡


「そう?それって、あなたの意見よね?顧問の先生に聞いてみるわ。」


桐原は、簡単には諦めなかった。

この時、俺は何とも言えない胸騒ぎがした。


姫野は、不安げにうつむき。
一色は、桐原を凍りつかせちまうんじゃねぇかと思うほどの視線で見つめてる。
いつも、爽やかで柔らかい雰囲気の光貴が珍しく、冷めた表情で桐原を見ている。


光貴も一色も、俺と桐原との関係は知らないはずだが、勘の良い2人は何かしら感じているんだろう。


あからさまに敵意を剥き出しにしてる。


姫野のために。
姫野を守るために。


クソッ!!俺だって、姫野を守りてぇ!!

でも、どうすりゃいい。


相手は、まだ何かしてきた訳じゃねぇ。
俺が先走って、余計な騒ぎになるのはごめんだ。



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