‡幼なじみ‡


「桜さん?バスケ部の顧問の先生、なんていう先生?」


「えっ?あ…あの。金澤先生です。」


「そう。ありがと。じゃあ、また後でね。莉紅君。」

桐原さんの、何とも言えない迫力に回りで聞いていた、莉紅のファンや野次馬が呆気にとられて見ていた。

桐原さんが、立ち去ると皆我にかえって、女子はヒソヒソと桐原さんの悪口を言い始め、野次馬見学をしてた男子も、桐原さんの強気な態度に驚いていた。


「何よ!!あの女。感じ悪い!!」

「由希、ここじゃ皆に聞こえるよ。体育館に行こう。さぁ、莉紅も姫野ちゃんも行こう。」


俺達は、体育館に向かった。


いつものように、準備をして部員が揃うのを待つ。


ほぼ、揃ったとこで練習を開始する。


ストレッチをして、軽くランニング。
基礎練習が終わった頃に、顧問が来た。
その、後ろには桐原が付いて来ていた。


まさか、入部許可を出したのか?


姫野を見ると、また不安げな顔で桐原を見つめていた。



< 95 / 165 >

この作品をシェア

pagetop