秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜
「彩子、弟の俊輔」

「あ、はじめまして。私は美雪の友人で笠井彩子っていうの。よろしくね!」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

「じゃあ、せっかくだから、冷めない内にいただきましょ?」

4人掛けのテーブルに、俊と私が並んで座り、彩子は私の前に座ってもらった。

「飲み物も買ってくれたのね? いくら出せばいいの?」

「何言ってるの、差し入れよ。変に気を遣わないで?」

「いっただきま~す」

俊は早くもハンバーガーにかぶりついていた。

「はあ~。格好いい…」

彩子の俊を見る目がハートになっていた。

「美雪、私の予想を遙かに上回ってるわ」

「そう?」

「あなたは身内だから見慣れてるかもしれないけど、俊君、格好よすぎ。なんで芸能界に入れなかったのよ?」

俊を横目で見ると、まるで彩子の言葉が聞こえてないかのように、黙々とハンバーガーやポテトなんかを食べている。
やっぱりたくさん食べそうだなあ。
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