秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜
「夕飯の買い出しに行くけど、リクエストある?」

「ん…ない。姉貴が食べたいものでいいよ。あ、ハンバーガー以外でね」

「うふふ。分かったわ」

さて、どうしようかなあ。私は正直なところ、お腹はあまり空いてない。

今までだったら軽いもので済ませたり、お酒でごまかしたりしたけど、これからはそうは行かないのよね…。

主婦の苦労が少し分かった気がする。



「ああ、痛え…」

お風呂場から俊が肩を押さえながら戻って来た。

「どうしたの?」

「風呂場で足滑らせて、咄嗟に手を着いたら肩がゴキって…」

「脱臼してんじゃない?」

「いや、動かせるから。ちょっと捻っただけだと思う」
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