秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜
「味はどうかしら?」

俊は何も言わず、パクパクと私が作った夕ご飯を食べていた。

「うん、旨いよ」

「ほんとに?」

「正直、特別旨いってほどじゃないけど、普通に旨いんじゃない?」

せっかく、俊に作る初めての手料理だったのに、今ひとつ気合いが入らなかった。

それは自分自身に食欲がなかった事と、普段の練習不足が原因だったと思う。

「ごめんぬ。明日はもっと気合い入れるからね?」

「無理しなくていいよ。これから先、長いんだから、最初から気張ると息切れするよ」

「そう言ってもらうと助かるけどね…」
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