秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜
「姉貴〜」

私が洗い物をしていると、お風呂場から私を呼ぶ俊の声が聞こえた。

「なあに〜」

「ちょっと来てくれない?」

お風呂場へ行くと、俊が浴室から顔を出していた。

『きゃっ』

俊の体が曇りガラス越しに半分透けて見えていた。
これは今後、要注意だわね…

俊の顔だけ見るように、意識を集中した。

「悪いんだけどさ、背中擦ってくれない?」

「えーっ、なんでよ?」

「肩が痛くて、手が後ろに回らないんだよ。背中、痒いのにさあ…」

「そっか…。でも、無理だよ」

「どうして?」

「だって…恥ずかしいもん」

「前は一緒に入ってただろ?」
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