秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜
押し問答を続けて、俊が湯冷めしちゃいけないと思い、私は渋々同意した。

「後ろ向いて?」

「おお」

「入るわよ。ちゃんと後ろ向いててよ」

「大丈夫だって…」

私は裸足でおそるおそる浴室に入った。

俊はこっちに背を向け、お風呂の椅子に座っていた。
肩幅が広く、男らしい大きな背中。意外に筋肉が程よくついていて、お尻に向かってキュッと絞まっていた。

お尻は小さくて…って、『どこ見てるのよ、私!』

「あれ? 姉貴、服脱いでないんだ…」

「脱ぐわけないでしょ!」

「後ろを向けって言うから、姉貴も裸になるのかなと思った」

「そんなわけないでしょ?」
< 26 / 91 >

この作品をシェア

pagetop