秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜
「姉貴、俺は…」

「言わないで! 聞きたくない。
もう、こんな事しないで。今度したら、出てってもらうから…」

「姉貴…」

『俊…。ごめんね。私も俊が好きよ。愛してるの。でも、私達は愛し合っちゃいけないのよ。周りを不幸にするから。誰も許してくれないから。ねえ、分かって?』

「姉貴、その涙はどういう涙?」

「大事なファーストキスを、弟に奪われた悔し涙よ!」

「え?」

「おやすみ!」

私は部屋に駆け込み、ドアをロックした。

『俊、ごめんね』

私は布団を頭から被り、声を殺して泣いた…
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