秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜
私はそのまま、2時間ほど寝てしまったらしい。

ダイニングへ行くと、俊が一人でコーヒーを飲んでいた。

「着替えないで寝てたの?」

「え、うん。真由美ちゃんは?」

「帰ったよ。姉貴もコーヒー飲むか?」

そう言って俊は立ち上がった。

「うん。でも自分で煎れるからいいよ」

「いいから、座ってろよ。まだ顔色、悪いぜ」



「はいよ。ミルクと砂糖をたっぷり入れたからな」

「ありがとう」

私の前にコトンと置かれたマグカップから、コーヒーのいい香が立ち上っていた。両手で持ち上げ、フーフーして一口飲む。

「美味しい…」

「姉貴に多少でもカロリー摂ってほしいからさ。最近、ろくに食ってねえだろ?」

「そう言えば俊、夕ご飯は食べたの?」

「いや、まだ」

真由美ちゃんと食べなかったんだ…

「何か作るね」

「いいよ。後でコンビニでなんか買って食うから。姉貴のも買って来るよ」

「私は要らない。食欲ないから…」

「ダメだよ。食べやすいもの買うから、少しでも食わないと、そのうちぶっ倒れるぞ」

「は〜い」
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