秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜
「姉貴の部屋は隣だよな? 物音とか聞こえないかなあ」

「間に収納スペースがあるから大丈夫だと思うけど、音出すの?」

「そりゃあ俺だって生きてるんだから、音ぐらい出すさ。色々と」

「………」

「姉貴、いまエッチな事想像しただろ?」

「な…、違う」

「ほんとに?」

そう言って俊は私の顔を覗き込んできた。顔が、近い…

「やっぱりそうなんだ。姉貴の顔、真っ赤」

「違うもん」

「ほんとかなあ。音はコレだよ」

そう言えば、俊は肩にギターケースを提げていた。

「ギター?」

「そう。なるべくヘッドフォンを使うようにするよ」
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